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時代
時は1453年、百年戦争が終止符を打とうとしていた。
舞台はフランスのパリ、このシナリオは当時の中世ヨーロッパの情勢などをモデルにした物語だ。
実際の文献と異なったり時系列がずれている。
中世ヨーロッパの時代を知らないと困るというわけでもないため、ふわっとした知識でも何ら問題はない。
百年戦争
フランス王国の王位継承およびイングランド王家がフランスに有する広大な領土をめぐり、フランス王国を治めるヴァロワ朝と、イングランド王国を治めるプランタジネット朝およびランカスター朝というフランス人王朝同士の争いに、フランスの領主たちが二派に分かれて戦った内戦である。
国家という概念は薄い時代であり、封建諸侯の領地争いが重なったものであったが、戦争を経て次第に国家・国民としてのアイデンティティーが形成されるに至った。
現在のフランスとイギリスの国境線が決定した戦争でもある。
百年戦争は19世紀初期にフランスで用いられるようになった呼称で、イギリスでも19世紀後半に慣用されるようになった。
――wiki引用
村と街
土地をもたない「農奴」は領主や聖職者、地主といた支配者の持つ直営地の近くに暮らして労働をおこない、税金を納めなくてはならないうえ、さまざまな制約を課せられてている。都市には乞食を職業とする人々も存在し、こうした貧しい民の救済を目的として、施療院と呼ばれる施設もつくられている。
教会から飢える人々にミルクやパンを配ったりなどもしている。
国の財政は戦争によって疲弊しきり良いとは言えない状態だ。
教会
王族や騎士団と強く結びついており、国民の多くが神を信仰している。
教会側の騎士と王族側の騎士団と派閥がわかれており、仲はあまり良くない。
王族側は赤を象徴とした服をまとい、教会側は青を象徴とした服をまとう。
王権
シャルル7世が1443年の10年前に死亡している。
もともと豊かな国ではなかったが、クーデターによって殺害され新しいものが王に就任。
国民に一時は期待されたが貧困がより一層になったと嘆くものが多い。
噂
-- 病
疫病が首都を中心に広がっており、体に奇妙なものができるというものだった。
感染の原因がわからないことから患者は隔離され、その姿を見たことはない。
-- 殺人鬼
夜な夜な現れては殺害されているようだ
死亡しているものには噛みつかれたような跡が見受けられ、大きな獣か何かの様であった。
処刑人 - ブロー -
フランス語では死刑執行人のことを「Bourreau」(ブロー)
死刑執行人は社会の最底辺の存在とされているがそれに見合う報酬を受けているため暮らしは豊か。
首都であるパリの処刑人はムッシュ・ド・パリ(Monsieur de Paris)の称号で呼ばれている。
フランスの死刑執行人は同業者組合のような組織を構成しておりフランス全土の死刑執行人とその死刑執行人助手が加盟していて、ムッシュ・ド・パリが組織の代表者だった。
死刑執行人は一般人から忌避されていたため結婚はこの組合の中で行われていた。
一般の学校に通うことが出来ない死刑執行人の子供達への教育機関としての役目も持っていて、その教育水準は当時の一般的な学校を上回るほどで、フランス語とラテン語の読み書き、法学、医学、剣術にまで及んでいた。
この組織は厚生年金のような物も持っていて引退した死刑執行人やその未亡人の面倒をみていた。
――wiki引用
ジャンヌ・ダルク
15世紀のフランス王国の軍人。
フランスの国民的ヒロインで、カトリック教会における聖人でもある。「オルレアンの乙女」とも呼ばれる。
フランスを救い、シャルル7世の戴冠に貢献したことから、ジャンヌは西洋史上でも有名な人物の一人となった。
フランス国王となったシャルル7世はイングランドとの和平を模索するもジャンヌはそれまでと変わらずイングランド軍への攻撃を主張したため、王の周辺から遠ざけられるようになってしまった。
周囲からの支援を得られぬまま戦いを続け、ついにはコンピエーニュの戦いで捕らえられイングランド軍の捕虜となってしまう。
彼女はイングランドの手によりルーアンにて異端裁判にかけられ、火刑を宣言される。
1431年5月30日の火刑によって悲劇の死を遂げる。